とりあえずパンツを買うことから始めてみました | 肉兄弟

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様々な場所の様々な肉を喰らった記録。



寝癖の耐えない弟と寝癖でもバッチリ決まっている兄が運営。



肉とか肉とかラーメンとかを食い散らかしている記録です。


どうもこんにちは、万年裸族の僕こと僕ですが、流石に明日は大手ワラジ会社に面接に行くという事で「さすがに裸はまずいよな、寒いし」と思い立ち、デパートで下着を購入することにしました。

最寄の駅から地下鉄に乗り込みまして、いざ出発!といきり立ちつつ切符販売機の前に。
すると何やら周りが騒がしい。
「なんだ?どっかでサーカスでもやっていやがるのか?」
とキョロキョロとあたりを見回しますと、皆さんどうやら僕に注目している模様。しかも僕と目が合うと、すかさず「サッ」と目を逸らします。
なるほど、そういうことか。
「ははぁーん、俺が今から下着を買いに行くことをどこからか知って、羨望の眼差しを向けているのだな?」
まったくもって、皆さんテレ屋だなぁ!おおかた、みんな赤フン一丁スタイルなんでしょう。だから近代的なグンゼOfサルマタを購入せしめんとしている僕が羨ましいのに違いない。

理由がわかればもう怖いもの無し、ということで切符を買い、ざわつく民衆ににこやかに手を振りながら改札をスラリと通り抜ける僕。
カッコイイ。これこそサルマタを履くに相応しい男。
まさにサルマタの中のサルマタ。

ガタゴトと電車に揺られ、目的地である大手デパートのドアーをやはりスラリと通り抜ける僕。皆が注目している。受付嬢の頬も心なしか赤くなっている。
僕に惚れるなよ、惚れたら最後、Mrサルマタの虜だぜ?

などと嘯き、エスカレーターに乗り紳士服売り場へ。
足元のギザギザが裸足にはツライけども、これもまあ有名税だとあきらめる。
露出された僕の全裸が、側面の鑑に凛々しく映える。
やはり、カッコイイ。

目的の紳士服売り場はなんだかとっても「紳士な匂い」が立ち込めていた。
これが紳士。

僕は興奮のあまり、その場で転げまわりたいのを必死で抑え、光り輝く真っ白なサルマタを手に取り、レジへ向かった。
これで僕も紳士(そしてMrさるまた一族)の仲間入りだ!

「すいませんこれ下さい」
おや?おかしいぞ、レジのお姉さんは僕を見ても全然、照れもしない。むしろ険しい顔をしている。なんでだろう?

「いやあねえ、ノラ犬がパンツ咥えてる」

ワオーン(そんなー!)


注)今回の日記は「うそ日記」という企画のためネタです。まあといってもいつもとそんなに変わらないんですが。